施工事例集
WORKS

枚方市 N様邸 補助制度を利用した耐震改修工事

Earthquake-Proof

耐震改修工事

補助制度を利用した耐震リフォーム

耐震改修工事は他のリフォーム同様千差万別。施主様宅のご要望に合わせてご提案。
●屋根葺き替え
●内部壁の補強
枚方市長尾台 N邸
工事期間 :8日間
住宅形態 :戸建て
構   造 :木造
築 年 数 :32年

以前、施主様は補助制度を利用し耐震診断をされていましたが、現状と食い違っている点が数箇所あり、危険側つまり過大評価していると判断したので、再調査させていただきました。
こちらのお宅は床下・小屋裏共、行き来しやすくじっくり調査できました。
それで診断した評点(※1)が「0.5」。屋根が土+瓦でさらに和室の3部屋が続き間になっていて、開口部(※2)が多いのです。この診断をもとに、工事のやり方等を施主様と打ち合わせ。そして行政と施主様と一緒に事前協議。この事前協議から補助制度申請まで2ヶ月強。その間何度となく行政へ出かけました。施主様のためですから何度でも出かけますし、図面も書きます。しかし、一度にご指導ねがいます。二度手間三度手間が・・・ボヤキが入ってしまいすみません。

耐震改修計画は①評価を「1.0」以上とする。②内部を極力工事しないように瓦を葺き替える。ということで検討しました。屋根材は施主様がこだわった金属製型瓦とし、内部は壁2箇所を補強し、2箇所共柱を入れ、一つは耐力壁とすることによって評点「1.0」を確保。
そして着工を終えました。
※1 評点とは、そのお家が持ってる耐力(保有耐力)÷そのお家が当然持っていなければならない耐力(必要耐力)の値で、当然「1.0」以上が必要です。
※2 開口部とは窓や扉のついている壁のことを言います。

 
 
 
 
             
 
工事初日

足場架け工事
撤去時や工事中の安全確保とゴミ飛散などを防止するために足場とシートを養生します。
 
 
       
 
瓦撤去工事
 
 
瓦を一つ一つ手作業でめくっていきます。
瓦の下に土を載せています。土も屋根の上で袋詰めにしていきます。
 
全面道路が狭くダンプを駐車すると車が通行できなくなるので、庭に一度降ろしてからの積み込むことにしました。  
 
瓦と土がほとんどなくなり、屋根の下地が見えてきました。雨漏れした様子はありませんでした。 2tダンプ4台分の瓦と土が山積み  
               
 
ルーフィング張り
 
 
ルーフィングを敷きこんでしまうまで雨が降らないかどうか心配なんですよ。  
工事中の雨や万が一雨が進入しても大丈夫なように防水シート(アスファルトルーフィング)を軒先から順番に敷きこんでいきます。  
             
 
下地桟施工
 
 
屋根も形状が寄棟なので、棟の金物を取付ける箇所にも桟を打ち付けます。  
瓦の大きさに合わせて、等間隔に桟を野地板に打ち付けていきます。  
             
 
瓦葺き
 
 
瓦の上下を桟にそれぞれ引っ掛けて一枚一枚釘留めしていきます。  
瓦を葺き始めました。白色のものが断熱材です。これが金属瓦の雨音を軽減してくれます。  
 
下屋の部分ですが、瓦が葺き上がってきたので、平板に棟の金物を取り付けます。 全体的に瓦が葺き上がってきたので、カッコよくなってきましたよ。いよいよ完成間近です。  
 
完成 完成  
               
 
内部の壁補強工事
 
 
 
壁の解体撤去
それぞれが開口部(扉が入ってる壁)となっている2箇所の壁にそれぞれ柱を入れて壁を増設します。
柱立て
新しく柱を入れました。もちろん、土台と桁に取り付け上部からの荷重を伝達します。
 
 
柱頭柱脚金物の取り付け
建築基準法 施行令 告示1460号 第2号に則した金物を取り付けます。壁を強くすると柱に引っ張り力が生じるので大切なんですよ。
 
 
耐力壁の取り付け
柱頭注脚金物と下地桟を専用の金物でしっかりと取り付けます。
耐力壁の取り付け
壁パネル(白)を取り付けます。上張りのベニヤは壁の下地調査のために捨て張りしています。
 
 
耐力壁の取り付け
クロスを貼る前なのでパテをしています。
今回は点線部分の壁を補強しました。
仕上げ
×(バツ)線部分の耐力壁にクロスを貼っています。
 
                     

工事費について
  屋根葺き替え工事・・・約315万円
  (仮設工事・撤去処分工事等含む)
  壁補強工事・・・約42万円      合計 約357万円
                    補助金額   約54万円

  ※工事は下地の痛み具合や工事する面積や使用する材料のグレードなどによって
  変わってきます。


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